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Rangoli
インド料理
ランゴーリ

1488 W.11th Ave.
Vancouver, BC

tel 604-736-5711

営業:毎日 11:00〜20:00
定休:なし
予約:不可
駐車:路上メーター







冷蔵庫に並んだ
たくさんの種類のカレー
(一袋300g $7〜10)



ガラムマサラなどの
スパイスも豊富



左隣が本店の Vij's


タマリンドとヨーグルトで
マリネしたグリルチキン
 Tamarind & Yogurt
Marinated Grilled Chicken
$11.00



牛ひき肉のキーマカレー
Keema: ground beef curry
$11.00



ミーティ・ロティ
マンゴソースにひたした
甘いチャパティ
Meeti Roti
$4.50

最初にこの店の前を通った時には、そのおしゃれな雰囲気に気圧されて、足を踏み入れる気にならなかった。グルメ御用達の雑誌で常に名前が挙がる有名なインド料理レストラン Vij's が、隣にテイクアウトと軽食の店をオープンしたとは聞いてたけど、高級住宅地ショーネシーのお膝元だから、きっと取り澄ました店に違いないと先入観いっぱいだったのは事実。

ところがある日、お昼ご飯を食べ損ねて空きっ腹を抱えながらさまよっていたところ、またこの店の前を通ってしまった。外に向けて張り出されているメニューを見ると、ん?意外とお手頃? もうこの時点では、気後れよりもなによりも、胃袋の方が「入れ入れ」とうながしてくる。

重たいガラス扉を押し開けると、左手のカウンターの美女がニッコリと微笑みかけてきた。テイクアウトか店内での食事かと尋ねられ、ここで食べたいと言ったら、注文はこちらのカウンターでとうながされる。細長いメニューを手渡されて考えている間にも、お客がひっきりなしに入ってきて、奥の冷蔵庫から銀色のレトルトパウチを自分で取り出し、カウンターで精算していく。ある若い男性は8袋も買っていたので、「毎日食べるの?」と冗談で尋ねたら、「自分で料理するより美味しいからね。」と真顔で答えたのでちょっとビックリ。

カウンターでラムのマサラカレー Lamb in Vij's Masala Curry on vegetable rice pilaf with daal & naan($12)と
チャイ Chai($2.25)を注文して、自分で好きな席につく。店内には25席ほどしかなく、しかも椅子もテーブルもかなり小型。低い背もたれがついている円い椅子なんて、標準的なカナダ人だったらお尻がはみ出しちゃうかも。うちの隣のラルフさんだったら片尻も乗らないな。どうしても不安な方は長いす席にどうぞ。

グラスになみなみと注がれたチャイを飲んで、絞られたような音を出す胃袋をなだめていると、ほどなくしてカレーが運ばれてきた。大きなバナナの葉っぱの上に、ラムカレーとダルの器が乗り、その脇に野菜ピラフとナンが盛られている。料理のプレゼンテーションがすごくいい。チャイとナンはおかわり自由といわれて素直に喜ぶ私。

まずラムをひと口。ほろりとやわらかく、ラムの風味がスパイスに負けずしっかり生きている。何時間煮込んだらこんなに美味しくやわらかくなるのかな。辛さの具合は白人客を想定してかややマイルドなので、辛くしてほしいなら注文の際に Could you make it hot? と頼むといい。ダルは必要以上に豆々しくなくあっさりしていて、そのしゃばしゃば感がラムのこってり感と対照的な美味しさ。ピラフは具も多く、まるでインド風ライスサラダといった印象。栄養的なバランスがとてもいい。ナンはもちもちとコシがあり、手でちぎってカレーにつけて食べても、そのままでもホントに美味。インド料理店でいつ作ったの?みたいな情けないナンを出されると二度と来るもんかと思うけど、ここのナンは余裕で合格。おかわりしたいけど、実はこれで十分な量だった。

店内の床は深紅の総タイル貼りで、壁のモザイク画も華やかで内装のいいアクセントになっている。店のほぼ半分はセミオープンキッチンで占められていて、半透明のパネルが交互に張ってあるので、調理しているインド系女性の姿がよく見える。みんな黒いユニフォームに身を包み、客席側に向けて作られた調理台で黙々と作業をしている。時折顔を上げてチラッとこちらを見たりする。年配の女性と目が合ったので、「おいし〜よ〜。」とゼスチャーで伝えると、隣の女性に小声で何か言って笑っていた。食べている人の様子や反応がわかるのって、奥の厨房で黙々と働くより仕事の励みになるだろうな。

ここで偶然、友人が入ってきた。久しぶりだったのでひとしきりおしゃべりして、それからようやく野菜サモサ Vegetable Samosas with mint/mango chutney($8)を注文。小さめの四角い器で意外に量が少ないなと初めは思ったけど、ヒヨコ豆のカレーも付いているので実はかなり食べでがある。香りと甘さがほどよい
ミントとマンゴのチャツネがサモサの味わいを深くしている。ちょっと小腹がすいた程度ならこれ一品で十分。

帰りがけにテイクアウトのカレーも買ってみることにした。私と夫用には黒ヒヨコ豆とショウガのカレー Black Chickpea and Ginger Gurry($7)、子供たちには辛さ控えめのチキンカレー Kids Chicken Curry($8
)、それに冷凍ナン3枚入りを一袋。カレーはそのまま茹でられるアルミのレトルトパウチに入っている。上部のシール部分を切り取り、口を開けずに沸騰したお湯に入れ、蓋をして20分間でできあがり。もちろん鍋にあけて温めてもいい。ナンは一枚ずつアルミホイルに包んで、200℃のオーブンで約10分。ホイルに包まず表面に少し霧を吹いてオーブントースターで焼いてもうまくできる。


結果は夫にも子供たちにも大好評だった。黒ヒヨコ豆のカレーは少し辛めでナッツのような風味と旨味が濃い。そのままライスやナンと合わせて食べてもいいけど、調理した肉や魚にかけても素敵な一品になりそう。チキンカレーはさすがに私にはマイルドすぎるけど、トマトの香りがほんのりして優しい味わい。一週間に一度手抜きしたい時は、これを買い置きしておくのもいい手かも。ただし賞味期限は短めなので、買ってからすぐに使わないなら冷凍した方がいい。

1994年のオープン以来、インドの伝統的なスパイスと地元の食材を斬新に組み合わせて、数々の新インド料理を提供してきた Vij's。ヨーグルトやチーズ、インドの料理油ギーもすべて手づくりで、スパイスも原型をローストしたり挽いたりして使っている。このこだわりが料理の味にもしっかり表現されていて、たとえテイクアウトや軽食でも一切手を抜いていないのが素晴らしい。ランチタイムの忙しい時には、店主のビクラム氏 Vikram 自らテーブルを回ってサービスに努めている。有名になっても気を抜かない、お客様本位の姿勢が好ましく感じられる。

モダンな内装にも関わらず気取らぬ雰囲気のランゴーリ。サウスグランビルと呼ばれるこのおしゃれな界隈に来たなら、普段着で、子連れで、ちょっとお茶しに気軽に立ち寄ってほしい。

Updated: Oct. 2006




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