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Capers Community Markets
自然食品店
ケイパーズ
コミュニティー
マーケット


キャンビー店

3277 Cambie St.

Vancouver, BC


tel 604-909-2988

営業:8:00〜22:00
定休:なし
駐車:地下1時間無料

ロブソン店

1675 Robson St
.
Vancouver, BC


tel 604-687-5288

営業:月〜土 8:00〜22:00
営業:月〜日 8:00〜21:00
定休:なし
駐車:店舗横30台無料

キツラノ店

2285 W. 4th Ave
.
Vancouver, BC

営業:8:00〜22:00
定休:なし
駐車:地下1時間無料



tel 604-739-6676




キツラノ店


ロブソン店


種類が豊富な乳製品


穀類、豆類、乾燥食品などは
計り売りで買うとお得


サラダ&スープバーは
美味しくていつも大人気

原材料の表示が細かいので
アレルギーのある人でも安心
1985年、15人の青年たちが有機農家を支援するため、ウェストバンクーバーに小さな自然食品店を開いた。まだヒッピー文化の名残がある頃で、当初のスタッフは給料を野菜でもらっていたとか。1989年には店舗を倍の広さに拡張し、スタッフも65人を数えるまでになり、1993年には、キツラノの一番にぎやかな一角に2号店をオープン。続いて1995年にはダウンタウンのロブソン通りに3号店、2006年にはキャンビー通りに4号店を開くまでに成長した。


入ってまず驚くのはディスプレーの美しさ。積み上げられた野菜にスポット照明が効果的にあてられ、並べ方も工夫が凝らされている。眺めているだけで食欲がわいてきて、あれもこれも買いたくなるから大変。このワクワク感に比べて、きっちり包装された野菜や果物が整然と並ぶ日本の生鮮食品売場には、無機的な感じすら覚えてしまう。

欧米では量り売りが一般的。好きな数量だけビニール袋に入れてレジに持っていく。トマト一個だけでも買えるので、少人数の家庭や少しだけ買い足したい時にすごく便利。それに包装ゴミが最小限に抑えられるのもうれしい。この店のビニール袋はかなりしっかりしているので、洗って乾かせば何回か使える。

チーズ売場は見ているだけでも楽しい。地元だけでなく世界各国から取り寄せられたチーズが美味しそうに並んでいる。ケイパーズでは保存料などの添加物を含まない100%ナチュラルチーズかオーガニックチーズしか販売しない。着色料で認められているのは、天然植物系のアンナトー色素だけ。日本でもよく食べるプロセスチーズは、数種類のチーズを加熱して溶かし乳化剤を加えてから固めたもの。発酵を止めるので長期保存には向くが、味が均質になるのでナチュラルチーズに比べて風味が落ちるので、ケイパーズでは扱っていない。


黒板絵がおしゃれな感じ

また、クリームチーズやモッツァレラ、リコッタなどミルクを固めるための酵素レンネット rennet を使わないチーズもある。レンネットは仔牛の第四胃にあるレンニンという加水分解酵素を凝固剤として製品化したものなので、乳製品をとるベジタリアンはレンネットフリーのチーズを選ぶため。カッテージチーズはミルクにレモン汁を混ぜれば家庭でも作れる。ヒンズー教の教えにより牛を屠殺しないインドには、パニールなどレンネットを含まないチーズが多数ある。

乳製品といえば、以前住んでいたトルコはもともと遊牧民の国。ヨーグルトはどれもクリームのように濃厚な味わいで、ハチミツをかけて食べると最高のごちそうだった。帰国してから日本のヨーグルトが水みたいに思えたのを覚えている。

あんなヨーグルトにはもうお目にかかれないと思っていたら、あるじゃないですか、カナダにも。オンタリオ州トロントの北西、ソーギーン
川が流れる素朴な田舎町で作られる、ソーギーン・カントリー Saugeen Country のオーガニック・ヨーグルト(1kg $3.99)。脂肪分が4%あり、蓋を開けると上にクリームがたまっているほど濃い。酪農家から牛乳を買い入れるヨーグルト加工業者が多い中、この会社では自分たちが有機農法で育てた牛の成分未調整乳を使っている。原材料は全乳と発酵を促す生菌 live cultures だけという混ぜものなしのシンプルさ。一般品に含まれている甘味料や乳化剤、脱脂粉乳、でんぷん、乳性蛋白、ゼラチン、香料などは一切なし。うちではハチミツや自家製のブルーベリーソースをかけて食べている。

たいていのヨーグルトは賞味期限を長くするために加熱して発酵を止めているが、ソーギーンのヨーグルトは非加熱なので乳酸菌が生きている。抗生物質を一定期間飲むと腸内の菌まで死んでしまっておなかの調子が悪くなるけど、そんな時ヨーグルトをしばらく食べ続けるとビフィズス菌やアシドフィルス菌などが住みついて調子が戻る。また、ヨーグルトは加熱しても乳酸や乳糖が残るので整腸作用は期待できる。乳酸は腸内を酸性にして善玉菌(ビフィズス菌)が住みやすく、悪玉菌(ウェルシュ菌)が住みにくくする。乳糖も善玉菌の餌になり、乳酸菌の死体は腸に吸収されず、食物繊維のような働きをして便通を良くする。シチューやカレーソース、お味噌汁に入れても意外と美味しい。無糖だからこそできるんだし。

このヨーグルト容器についているデメター Demeter という商標は、ドイツに本部を置く有機農業団体デメター連盟が、バイオダイナミック農法 Biodynamic で作られたオーガニック食品にだけ与える認証の印。これは自然の営みや生態系を無視した近代農業に疑問を持った学者ルドルフ・シュタイナーが1920年代に提唱した農法で、ヨーロッパでは権威あるオーガニック農法として定着している。

バイオダイナミック農法では、太陽、月、惑星と地球の位置関係が土壌や生命体の成分や気象などに影響を与えるとして、種まき、苗植え、耕作、施肥、収穫などの時期を天体の動きに合わせる。また、ハーブやミネラル、家畜糞の堆肥などで土壌バランスを整える。この農法は世界各地のバイオダイナミック研究所で長年にわたって実験され、高い効果が報告されている。昔々の農民たちが伝えてきた星の運行による農事暦の知恵がまさにバイオダイナミック農法だったというわけ。


カナダ

日本
カナダの自然食品店にみりんや本葛粉、梅干しが売られていると言えば、誰でも驚くに違いない。でも日本食はこちらでも健康食として人気があり、玄米正食(マクロビオティック)をしている人もけっこういる。そのためケイパーズにも日本食材コーナーがあり、しかも地元の日本食品店よりも質の高いものが並んでいる。

ここで扱っているみりんは、日本の自然食品店やデパートなどで「味の母」という商品名で売られているもの。埼玉県狭山市の「味の一醸造」からアメリカのエデン社 Eden Foods が輸入して北米向けに瓶詰めし販売している(300ml $8.99)。 味の母は、国産米と自家生産の米糀を原料として、日本酒のもとであるもろみを作り本格醸造させたもの。酒の風味とみりんの旨味をあわせ持った発酵調味料で、アルコール度数が10%と高いため酒税法に引っかからないよう昔から塩が入っている。着色料・防腐剤・甘味料・香料などを一切使用せず、開栓後も常温保存で1年は大丈夫。

醤油とみりんを1:1の割合で混ぜて、一度沸騰させてアルコール分を飛ばし、冷ましてからガラス瓶に入れて冷蔵庫で1週間ほど寝かせると、こくのあるみりん醤油ができる。煮物に自然な甘味とつやを与え、照り焼きの照りを出すのにぴったり。だし汁で薄めれば、美味しいうどんやそばのつゆができる。うちではお正月のお雑煮の椎茸昆布だしに惜しみなく入れることにしている。いつもはちょっと値が張るので使うのもためらいがちだけど、お正月だもんね、一瓶とぽとぽと入れると、なんだか料理も晴れ着を着たみたいでちょっとうれしい。お屠蘇もこのみりんだと飲み過ぎてしまうくらい美味しくできる。

ケイパーズは2007年、アメリカの自然食品店チェーン、ホールフーズ・マーケット社 Whole Foods Market の傘下に入り、残念ながらカナダの会社ではなくなったが、環境保護、有機農業支援の意識は高く、地域への取り組みなども続いている。スタッフの教育にも熱心で、誰に何を質問してもいつでも的確な答えが返ってくるのには感心させられる。環境保護活動や動物保護に関わっているスタッフも少なくない。商品調査も徹底しているので、ケイパーズで売られているなら間違いないと顧客からの信頼も厚い。新しい店が増えて年々競争が激しくなるオーガニック市場だが、バンクーバーのオーガニックリーダーとしてこれからも積極的にがんばってほしい。

Updated: Jan. 2008




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