Good Samaritan は「苦しむ人々に惜しみない援助を与える情け深い人、困っている人々を無視せずに善意で手を差し伸べる人」という意味で、聖書に登場するよきサマリア人の話に由来しています。

Good Samaritan 001

ユダヤ人の旅人がエルサレムからエリコへの途中に強盗に襲われました。彼は金品を奪われ、身ぐるみはぎ取られた上、殴られ蹴られて半殺しにされ、道ばたに放り出されてしまいました。

ちょうど通りかかったユダヤ人の祭司は、面倒に巻き込まれたくなかったので、見て見ぬふりをして通り過ぎていきました。神殿で奉仕するレビ人もそばを通りましたが、倒れている旅人をちらと見ただけで、さっさと行ってしまいました。

そこへ、ひとりのサマリア人が通りかかり、傷つき苦しそうにうめいている旅人に急いでひざまずき、その傷口に油とブドウ酒を塗って手当をしました。

そして自分が乗っていたロバで旅人を宿屋まで運び、一晩中看病しました。翌日、サマリア人は宿屋の主人に銀貨2枚を渡し、「この人を介抱してあげてください。足りない分は、帰りに寄ってお払いしますから」と言って立ち去りました。(ルカの福音書、10章30~35節)

これは自分自身を愛するようにあなたの隣人を愛しなさいという有名なたとえ話です。サマリア人とは、当時パレスチナのサマリア地方に住んでいた人々で、歴史的背景から混血児と呼ばれ、ユダヤ人から軽蔑され迫害されていました。

「隣人愛」とは、自分にはなんの利益にならなくても、たとえ敵対する相手にでも、困っていれば惜しみない援助の手を差し伸べるエゴイズムを越えた愛を意味します。

バンクーバーでは、深夜勤をしていたガソリンスタンドの従業員が、男に暴行されていた女性を自らも大けがを追いながら助けるという事件がありました。このような自己犠牲的行動を a good Samaritan act といいます。

また カナダ には、窮地にある人を助けようと善意で手を差し伸べたけど、結果的にさらに悪い事態を招いてしまった場合でも責任は問われない good Samaritan acts という法律もあります。

<例文>

That Good Samaritan saved my life, with little regard for his own.
あの人が私を救ってくれたの、自分の命もかえりみずに。

更新:2014年6月25日

LINEで送る

Comments are closed.

Post Navigation