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Don't Do より Please Do

カナダで子育てをしていて、子供への言葉かけが日本語とは決定的に違うと思ったことがあります。それは命令形の使い方。日本では「ケンカしないの! Don't fight!」と子供同士のケンカを止めますが、こちらでは「仲良くしなさい。Be nice to each other.」といさめることが多いのです。

大人の世界でも、肯定的な命令形がよく見られます。例えば、ドアの締め切り表示。日本では「このドアを使わないでください。Don't use this door.」と貼られていますが、それではどうすればいいのか英語人にはわかりません。こちらでは「もう一方のドアを使ってください。Please use the other door.」と制止の代わりに指示があります。

このように英語では、「〜するな。Don't do.」よりも「〜してください。Please do.」の方が好まれることがあります。


 △ Don't walk in the grass.
☆ ◎ Please keep off the grass.
☆ 芝生に入らないでください。

 △ Don't speak in a loud voice.
☆ ◎ Please keep your voice down.
☆ 大声で話さないでください。 → 声を低くして話してください。

 △ Don't get close to the dog.
☆ ◎ Stay away from the dog.
☆ あの犬に近づかないのよ。 → あの犬から離れていなさい。

 △ Don't cut in line.
☆ ◎ Please go to the end of the line.
☆ 列に割り込まないでください。 → 列の最後に行ってください。

 △ Don't leave the door open.
☆ ◎ Please close the door.
☆ ドアを開けたままにしないで。 → ドアを閉めてください。

 △ Don't show it to me.
☆ ◎ Keep it out of my sight.
☆ それを私に見せないで。

 △ Don't get involved in this.
☆ ◎ Stay out of this.
☆ 口を出さないでちょうだい。

 △ Don't walk around.
☆ ◎ Stay where you are.
☆ 歩き回らないで。 → そこにいて。

 △ Don't disturb me.
☆ ◎ Leave me alone.
☆ 邪魔をしないで。 → ほっといて。

 △ Hurry up! You don't have much time.
☆ ◎ Take your time. You still have three minutes.
☆ 早くしなさい!もう時間がないわよ。 → ゆっくりやりなさい。まだ3分あるから。


もちろん、「〜するな」と強い口調で制止したいときには、Don't do. を使う方が効果的なこともあります。「もうあんなこと絶対しないのよ。Don't do that anymore.」や「食べ物で遊ばないの。Don't play with your food.」などは Please do. で言いにくく、Don't do. の方が自然です。また「心配しないで。Don't worry.」は「安心して。Stop worrying.」よりも直接的で、一般によく使われています。

言葉には「絶対」というルールはないので、どちらが一般的に多用されているかで使い分けを判断するしかありませんね。いずれにせよ、英語で命令するときには肯定的な表現を心がけると英語人にとって分かりやすいと覚えておけばいいでしょう。


 △ Don't be lazy.
☆ ◎ Study hard.
☆ 怠けないでね。 → しっかり勉強してね。




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