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花粉症とのつきあいかた
なぜ花粉症になるの?

朝起き抜けにくしゃみ10連発! 春の到来を知るのがくしゃみだなんてちょっと情けない気もするけれど、数年前に突然花粉症になってから、春は私にとってくしゃみの季節。3〜4月はお鼻グズグズお目めカユカユ状態が続きます。花粉症で命を落とすことはないにせよ、不快な症状で日常生活に支障が出るのは困りますよね。

花粉症は風邪に似た症状を引き起こすアレルギー疾患のひとつ。抗原に対する免疫機能の過剰反応です。抗原とは、体には異物だけどそれ自体は害のないもの、例えば植物の花粉やほこり、カビ、微少なダニの死骸などのこと。体に入ってアレルギー反応を起こすと、その抗原はアレルギーを起こす物質=アレルゲンと呼ばれます。

花粉症は花粉が抗原(アレルゲン)です。花粉が鼻や喉から入ってくると、体はそれを異物だと判断して免疫機能を活性化させ、アレルゲンに対抗する抗体を作ります。花粉は鼻の粘膜にある抗体と結びつき、その結果ヒスタミンやロイコトリエンのような信号伝達物質が分泌されます。

ヒスタミンは異物を排除するための反応を体に起こさせるもの。鼻水やくしゃみはすべて花粉を外へ出そうとする抗体の働きによるものです。またロイコトリエンは逆に異物の侵入を止めるための反応を起こさせます。鼻の中の血管を拡張して鼻の穴を狭くし、花粉の侵入を防ごうとするのが鼻づまりで、拡張した血管からしみ出てきた白血球が花粉を消化しようと戦っているのが目のかゆみです。

ここまでは異物に対する正常な反応ですが、これらの伝達物質が免疫系統の異常により過剰に分泌されてしまうのがアレルギー疾患。過労や飲酒、睡眠不足、喫煙、ストレス、それに私たちを取り巻くたくさんの有害物質により免疫系統が弱り、まともな判断ができなくなっている状態なのです。

花粉症は大気汚染の激しい都会に多く見られます。山地で杉に囲まれて暮らしているのに、田舎の人には花粉症がとても少ないとか。排気ガスの多い道路沿いに生息する日光の猿もまた、花粉症にかかっているそうです。大気汚染のために体の機能が冒されると免疫力が落ちて花粉症になりやすくなると、最近の研究でその因果関係が明らかになりました。。

私も発症した当時はとてもひどくて、一日中くしゃみが止まらず、鼻水タラ〜リでティッシュボックスを抱えて歩いてました。くしゃみをするたびに目を閉じるから車の運転も危なっかしくて。夜は鼻がピッタリ詰まってしまい、呼吸困難状態で熟睡もできず、朝が来ても頭はボ〜っとしたまま。ニオイがわからないから料理をする気にもならないし、何を食べても美味しくない。

でもある時、花粉症の季節が訪れる前に予防策をとっておくと、症状が出てもずいぶん軽くすむことに気づきました。今では不快な症状が1日中続くことはありません。現代の医学で完治の難しい花粉症ですが、少しでも症状が軽くなるように、花粉症とのつきあい方をご紹介しましょう。
免疫力を落とさない

<<< 睡眠をたっぷりとって、疲れを翌日に残さない >>>

くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみといった症状が、なぜかある日は軽く、別の日はひどくなります。そこで、自分の行動をよく観察してみると、どうやら寝不足や体の疲れに関係があるみたい。つまり疲労が残っている朝はくしゃみがひどくて午後になっても症状が治まらず、睡眠をたっぷりとった翌朝は全体的に症状が軽いのです。

傷んだ臓器の修復やメンテナンスは、身を横たえて目をつぶり、あらゆる刺激をさえぎって眠りに落ちてからようやく始められます。起きている間は体を動かし、さまざまな刺激を受けているので、体はそれに対応するだけで精一杯。睡眠時間が短いと、予定の修復作業が十分にできず、どの部分も中途半端になるので、翌朝目が覚めた時に疲れを感じます。

また、私たち脊髄動物の血液は骨で作られています。昼間は重力に逆らって身体を支えているので、骨は造血にまで手が回りません。寝ればその重力は半分になるので、骨髄はようやく血液を作り始め、同時に骨や細胞も再生します。「寝る子はよく育つ」とはよく言ったものですね。

この骨髄造血がうまくできないと古い血液が循環したままになり、活力のある白血球も足らなくなり免疫力が落ちてしまいます。昼夜が逆転した生活を送っている人は、通常の生活をしている人とくらべて、リンパ球が激減しているというデータも。不快な症状がひどくならないためにも、規則正しい生活とたっぷり睡眠を心がけましょう。


<<< ストレスをためないように、軽い運動などで適度に発散する >>>

花粉症とストレスはあまり関係がないように考えられがちですが、精神的にリラックスすると症状が緩和されるとの研究結果が出ています。

ストレスとは、人間が刺激を受けたときに生じる精神的・肉体的「ゆがみ」のこと。もともとストレスは「物に圧力がかかってゆがんだ状態」を示す物理学用語なのです。例えば、ボールに圧力がかかってへこんだ状態が「ストレス」で、この状態を引き起こしている要因を「ストレッサー = 刺激を与えるもの」と呼びます。ボールは、ストレッサーがなくなれば元の形に戻りますが、あまりに長時間ゆがんだ状態が続くと元に戻らなくなってしまいます。

同様に私たちの心と体も、毎日何らかのストレッサーによって刺激を受け、ゆがんだり元に戻ったりを繰り返しています。時にこれがあまりに強すぎたり長期間にわたって続くと、心身がゆがみっぱなしの状態に。これが胃潰瘍や心の不調など、いわゆるストレス病といわれる病気を引き起こします。ストレスを過度に受けると免疫力が低下するため、花粉症などのアレルギー疾患もひどくなることがわかっています。

適度な運動は心身によい影響を与え、免疫力を高めます。ただし、過度の運動は体内に活性酸素が増えて免疫機能の低下を招くので、普段より少し心拍数が上がりうっすら汗ばむ程度が理想的。1日30分くらいのウォーキングがおすすめ。

また、ヨガは心身のゆがみをとる効果があり、免疫機能を整える助けになります。ポーズをとりながらゆっくり深く呼吸すると、新鮮な血液が体中にめぐり体内を浄化するので、免疫力アップにもつながります。


<<< 身体を冷やさないように、温かいものを食べたり飲んだりする >>>

どちらの健康法が効果的でしょうか?

(1)部屋はなるべく寒くしておき、薄着で低い気温にも体を慣れさせる
(2)部屋をいつも適度に暖かくし、寒さを感じない程度に服を着る

実は正解は(2)。寒さに慣らすと体が丈夫になり、気持ちも引き締まりそうな気がしますが、本当は逆。寒い場所に長時間いると肩がこわばったり体が縮こまり、緊張している時間が長くなればなるほど疲労を感じます。適正な体温を保つために体は余計なエネルギーを使わなくてはならず、免疫機能にまで手が回らなくなるのです。

気温だけでなく、冷たい食品も体にとってはマイナス。冷やしたジュースは体温に比べて冷たすぎるので、体が早く排出しようとし、ほとんど消化吸収されません。冷蔵庫の果物も30分ほど室温に戻してから食べること。また、水もできるだけ室温のまま、一度にたくさんではなく少量ずつを何回も飲むと吸収がよくなります。

体のためには、冷や奴やサラダよりも、湯豆腐や煮野菜、スープ、鍋物などがおすすめ。暑い季節に冷たい料理があるときには、温かいお味噌汁や飲み物を必ず添えて。免疫力を落とさないためにも、消化がよく体に負担をかけない温かい食べものを常に心がけましょう。

砂糖は体を冷やす上に、カルシウムやビタミンB群を体内から奪い免疫力を落とすので、できるだけ控えること。花粉症の時期に砂糖と乳製品を摂らないようにしたら、症状が劇的に軽くなったという人も多いようです。


<<< 参照 >>> 冷えに負けないからだをつくる
免疫力を高めるハーブティーとサプリメント

<<< エキナセア >>>

エキナセア echinacea、別名パープル・コーンフラワー purple coneflower は、濃いピンクの花が咲く北米原産の植物。北米先住民族が天然の解毒剤として大昔から利用してきたハーブで、花、葉、根が使われます。この植物の強い薬効成分に着目したのは19世紀のドイツ人化学者で、北米には1970年代に逆輸入のような形で紹介されました。

体全体の免疫力を高め、抵抗力をつけるので、アレルギーの季節が来る前に摂ると効果的。免疫をただ強化するだけではなく、過剰に働かないようにする効果もあるので、バランスを整えるのにぴったりです。

エキナミーデ Echinamide
(Natural Factors 社)
エキナセアのエキスを濃縮のしたジェル・カプセルは、高い治療効果が認められ、ドイツの医療現場で感染症やアレルギーの予防・治療に用いられています。一日一錠、夜寝る前の服用がおすすめ。副作用はありません。
エキナセア・プラス Echinacea Plus
(Traditional Medicinals 社)
クセがなく飲みやすい風味のハーブティー。和食にも不思議なほど合うので、食後のお茶としても楽しめます。ティーバッグ一袋を1リットルの魔法瓶に入れて熱湯をさし、10分以上置いてから1日3回に分けて飲みます。

花粉症の症状を軽くするためには、発症時期の1ヵ月くらい前から摂り始め、免疫力を高めておきましょう。


<<< ルイボスティー >>>

ルイボス rooibos は、アフリカ最南端、喜望峰の北にあるセダルバーグ山脈周辺にだけ自生する赤い豆科植物。鉄、銅、亜鉛、マンガン、カルシウム、カリウムなどの各種ミネラルが豊富で、活性酸素を中和し老化を抑える抗酸化物質フラボノイドも多く含んでいます。

ルイボスティーは、花粉症などのアレルギー症状を抑えるだけでなく、動脈硬化、糖尿病、便秘、胃弱、美肌にも効果的といわれ、地元では不老長寿のお茶として常飲されています。ほんのり紅茶のような甘い香りがしてクセが少なく、カフェインも含まれていないので、子供や妊婦、血圧の高い人、高齢者にも安心。冷やして麦茶のように飲んでも美味しく楽しめます。

タンニンは、緑茶や紅茶に含まれる苦み・渋みの成分ですが、ルイボスのタンニン含有量は煎茶の約5分の1,紅茶の約8分の1と大変少なく、ポットにティーバッグを入れたままでも紅茶のように苦くなりません。

オーガニック・ルイボス・リジュブネイティング
Certified Organic Rooibos Rejuvenating
(Flora 社 BIJA Healing Teas シリーズ)
ティーバッグ一袋を1リットルの魔法瓶に入れて熱湯をさし10分以上置きます。1日3杯以上飲むと健康への効用が期待できます。リーフティーでも手に入りますが、茶葉がとても小さいので目の細かい茶こしが必要。


<<< ホメオパシー >>>

ホメオパシー homeopathy は同種療法、類似療法とも呼ばれ、19世紀初頭にドイツ人医師サミュエル・ハーネマンが確立した治療法です。健康な人に投与するとある症状を引き起こす薬を、その症状が出ている患者に極々少量投与して自然治癒力を高め、自分自身の免疫機能の向上により体質を改善して根本から治します。現在、アレルギー疾患に最も使用されている抗ヒスタミン剤などの化学薬剤では、一時的に症状を和らげても完治することはできません。

日本で昔から漢方薬が使われてきたように、欧米ではホメオパシーが積極的に取り入れられ、専門の病院や薬局もたくさんあります。ホメオパシーには毒性や副作用がないので、子供から高齢者まで誰でも安心して使えます。 また、他の化学薬剤と同時に使っても一切問題がないので、徐々に自然療法に移行したい場合にも便利。

ポリノーサン Pollinosan
(A. Vogel 社)
1日3回、食事15分前に2錠を舌の裏でゆっくりと溶かします。同じ製品で、液状タイプや点鼻スプレーもあるので、ライフスタイルや好みに応じて選べます。


<<< ビタミンC >>>

ビタミンCは免疫力の強化や抗酸化作用をはじめ、多彩な働きを持つ栄養素。皮膚や筋肉、骨、血管の細胞を結合する組織コラーゲンの生成にも必須です。また、色素沈着を防いでシミやソバカスの予防にも有効。ビタミンCが欠乏すると、免疫力が低下し、肌の張りが失われ、出血しやすくなります。

ブルックリンのメソジスト病院の研究で、ビタミンCを一日1000mg、3日間投与した患者の血中ヒスタミン濃度が大幅に減少したと報告されています。また、イタリアの研究では、花粉症患者に1日2000mgのビタミンC投与で、アレルギー症状を緩和したという報告があります。

エスターC・スプリーム 600mg Ester-C Supreme 600mg
(SISU 社)
エスターCにはアスコルビン酸カルシウムが凝縮されているので、ビタミンCの吸収率が普通のビタミン剤の4倍といわれます。腸内で酸を中和させるので、下痢などの不快な症状もありません。ビタミンCは水溶性で、日中は尿と一緒に体外に排出されてしまうので、必ず夜寝る前に1〜2錠飲むようにしましょう。


上記の製品は、バンクーバーなら以下の自然食品店で手に入ります。



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